PLが「稼ぐ力」なら、
BS(貸借対照表)は「耐える力」 を見るための財務諸表です。
どれだけ儲かっていても、
- 借金だらけ
- 現金が少ない
- 固定資産が重い
企業は簡単に詰みます。
この記事では、
- BSで何を見るべきか
- 危ないBS・良いBSの違い
- 投資判断への使い方
を実務目線で解説します。
BSは「ある時点の財務スナップショット」
BSは、
決算日時点で、何を持ち(資産)、何を返す義務があり(負債)、誰のものか(純資産)
を示します。
BSの基本構造

| 左(資産) | 右(負債・純資産) |
|---|---|
| 現金・売掛金 | 借入金 |
| 在庫 | 買掛金 |
| 設備・投資 | 純資産 |
POINT: 左=使い道、右=調達元
① 現金と流動資産を見る(最優先)
最初に見るのは 現金・預金 です。
チェックポイント
- 現金 > 有利子負債?
- 流動比率(流動資産÷流動負債)100%以上?
理由:
- 不況・トラブル時に生き残れるかは現金次第
POINT: 高収益でも、現金が少ない会社は危険
② 借金の質を見る(量より中身)
借金=悪ではありません。
良い借金
- 成長投資に使われている
- FCFで返済可能
危ない借金
- 利益が出ていないのに増加
- 運転資金補填のため
指標例
- 有利子負債 ÷ 営業CF
→ 5年以内に返せるか?
③ 純資産比率を見る(防御力)
純資産比率は、
純資産 ÷ 総資産
目安
| 比率 | 評価 |
|---|---|
| 30%未満 | 注意 |
| 30〜50% | 普通 |
| 50%以上 | 強い |
POINT:長期投資では50%以上が理想
④ 固定資産の重さを見る
固定資産が重い企業は、
- 景気悪化時に損益悪化が加速
- 減損リスクがある
見るポイント
- 固定資産 ÷ 総資産
- のれんの割合
POINT: のれん依存は要警戒
良いBS・危ないBSの典型
良いBS
- 現金豊富
- 借金少
- 純資産厚い
危ないBS
- 借金多
- のれん多
- 流動性が低い
BSは「ROEの裏側」を見る道具
ROEが高い理由が、
- 利益率?
- 回転率?
- レバレッジ?
POINT: BSを見れば一発で分かる
【参考:ROE完全解説:利益率・回転率・レバレッジで「資本効率」を見抜く】
BSは「潰れにくさ」を測る
- 不況耐性
- 配当継続性
- 倒産リスク
POINT:BSは守りの指標
まとめ
- BSは安全性を見る
- 現金・借金・純資産が核心
- ROEとセットで使う
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